この講座で既に作成済みの「F住所録一覧表」フォームと、 「F住所録明細」フォームを連携して、 より使いやすい住所録を作成します。
「F住所録一覧表」フォームも「F住所録明細」フォームも共に単独で住所録の役割を果たすことができますが、
「F住所録一覧表」フォームは管理する項目が多くなれば表としての形態を保つことが難しくなります。
「F住所録明細」フォームは件数(レコード数)が多くなれば、
目的のレコードまで到達することが難しい作業になります。
そこで、
「F住所録一覧表」フォームを検索だけを目的のフォームにします。
「F住所録一覧表」フォームから目的のレコードを選択し、
検索した結果を「F住所録明細」フォームに表示ます。
その「F住所録明細」フォームで目的のデータを見たり修正することができるようにすることとします。
つまり、 「4-1. 住所録の完成とは」 の説明と重複しますが、
下の方にある「追加の許可」、「削除の許可」、「更新の許可」は全て規定値である「はい」になっています。
これは名前の通りこのフォームで追加、削除、更新を行うことができるようになっています。
今回はそれを全て「いいえ」に変更します。
これで「F住所録一覧表」では、
レコードの追加や削除はもちろんデータ内容の変更もできません。
この講座では、
F住所録一覧表フォームを表示して目的のレコードを検索し、
F住所録明細フォームを表示します。
検索するには一覧表フォームで1行前後に移動したり、
ページごとに移動する必要があります。
そこで、
利用者が検索するために行う操作を考えてみます。
タブキーを押すまたは改行キーを押して1行づつ移動します。
一覧表フォームは「氏名」だけにカーソルがストップするようにしていますので、
タブキーや改行キーを押すと「氏名」項目だけにカーソルが移動します。
画面の一番下の行に来たあとは画面が1行づつスクロールします。
目的の「氏名」にカーソルが来たときに明細表示の操作を行います。
「Page Up」キーや「Page Down」キーを操作して画面を1ページづつスクロールさせる。
画面に目的の氏名を見つけた場合は、人にはわかりますがAccessにはどれかはわかりません。
そこで見つけた「氏名」をクリックしてから明細表示の操作を行います。
次に利用者がどのような操作をして明細表示の意思表示をするかを考えます。
・明細表示用のボタンを配置して、
そのボタンをクリックする。
・改行キー(Enterキー)を押して明細表示する。(この場合は改行キー(Enterキー)を検索には利用できません)
・目的の氏名がある行の
レコードセレクタ
をダブルクリックして明細表示する。
次からは、 その具体的な方法を順に解説します。
なお、
「F住所録一覧表」フォームから「F住所録明細」フォームを呼び出すにはVBAを使用します。
予め「この講座で使用するVBA」を呼んでおいてください。
「よくわからない」という場合でも、
書いてあるものをそのまま記述すれば良いようにしています。(コピペで実現できます)
フォームフッターの高さを変更する方法1
フォームフッターのバーをクリックしてプロパティシートの書式にある「高さ」に「1」を入力します。
本来は「1cm」と入力するのですが、
「cm」はAccessが補完してくれるので入力は不要です。
フォームフッターの高さを変更する方法2
フォームフッターバーの下端にマウスのポインターを持っていってください。
マウスのポインターが
の形状に変わったときに、
左クリックしたままで下にドラッグするとフォームフッターの高さが変化します。
この方法だと、
正確な高さにはできないので方法1のプロパティシートで設定するのが良いでしょう。
リボンのデザインタブを開き、 ボタンを選択します。
赤い四角の部分がボタンです。
ボタンにマウスポインターを合わせると、
この画像のように下に「ボタン」と表示されます。
ボタンを左クリックして、
フォームフッターの配置したい場所でもう一度左クリックするとボタンが配置されます。
(ドラッグする必要はありません)
VBEに切り替わり、
このような画面が新しく表示されます。
ここにVBAを記述するのですが、
全ての方法で記述するVBAコードは同じなので具体的なことは
「6.VBAコードを入力する」を見てください。
F住所録一覧表フォームをデザインビューで開いてください。
氏名コントロールをクリックして選択し、
プロパティシートを表示します。
「イベント」タブの「キークリック時」の
ビルドボタン
をクリックしてください。
VBEに切り替わり、
このような画面が新しく表示されます。
ここにVBAを記述するのですが、
全ての方法で記述するVBAコードは同じなので具体的なことは
「6.VBAコードを入力する」を見てください。
F住所録一覧表をデザインビューで開いてください。
フォームセレクタ
をクリックして選択してプロパティシートを表示してください。
「イベント」タブの「ダブルクリック時」の
ビルドボタン
をクリックしてください。
VBEに切り替わり、
このような画面が新しく表示されます。
ここにVBAを記述するのですが、
全ての方法で記述するVBAコードは同じなので具体的なことは
「6.VBAコードを入力する」を見てください。